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ブルック・ハメラル



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写真家ブルック・ハメラルは、アメリカをベースに活躍し、ロードアイランド州 プロビデンスに滞在しています。メリーランド州・アナポリスで生まれたハメラルは、アメリカの東海岸を北へ南へと移動する子供時代を送りました。彼女は、常に変わりゆく天候と共存する海、湖や川の近くに住むことにより、光と時間の瞬間的な記憶が心に強く刻み込まれたのです。

ハメラルは1964年から1966年にかけて、ペインティング、ドローイング、彫刻、リトグラフをワシントンのアメリカン大学で学び、ヨーロッパを9ヶ月旅行するために勉強を中断し、イタリアに滞在し、またギリシャ、トルコ、ドイツとイギリスを旅しました。その後、彼女は著名なアーティスト研修機関であるアート・ストゥーデンツ・リーグのピーター・ゴフィノポロスのもとでペインティングを学ぶため、1968年からニューヨークに滞在しました。1969年にハワイ大学、1970年から1972年までロードアイランド州プロビデンスのロードアイランド・スクールオブデザインで学び、1978年にユニバーシティ・ウィズアウト・ウォールズで美術学士号を取得しました。

ロードアイランド州プロビデンスに滞在していた1970年代、シルクスクリーンで写真を使ったり、白黒での写真をプリントするなど、ハメラルはリトグラフを通して徐々に画家から写真家への移行を始めました。1978年に美術学士号を取得した際には白黒の写真作品のポートフォリオを制作しました。

1978年から2010年まで、ハメラルはブラウン大学美術学部のビジュアル・アーツと美術史部門の写真家として、そしてロードアイランド州プロビデンスのベル・ギャラリーの写真家として活躍しました。その間、彼女は風景写真を35ミリ・カラー透明フィルムを使ってカラーで撮影し、シバクロームで写真をプリントするようになりました。1990年にはスキャンされた透明感のある写真を高級アート紙にインクジェット・プリントする方法を発見し、この新たな技術によって自らの美的センスを新しい媒体を通して表現できるようになり、作品における光と色彩をより造形的に解釈できるようになったのです。

2010年にブラウン大学を定年退職した後、ハメラルはデジタルカメラを使って写真を撮影するようになり、作品における光の解釈を、アクリル加工、アルミニウムのラミネート加工またはアルミニウム・紙へのプリントなど、様々な方法で展示しています。