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陶芸家 今井完眞:最近の展示と制作


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上記画像:今井完眞作 陶器の花制作途中


こんにちは、陶芸の今井です。今回は初めに藝大アーツイン丸の内での展覧会についてお話させていただき、後半は最近の制作についてお話させていただきます。


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左記画像:藝大アーツイン丸の内2015会場風景


2015年10月20日から25日まで開催されました藝大アーツイン丸の内に参加いたしました。この企画は東京藝術大学と三菱地所が共同主催して行うイベントで今回は第9回目です。東京藝術大学は「藝術による町づくり」をテーマにキャンバスを飛び出して町との接点を深めていき、一方三菱地所は日本の中心的なオフィス街である丸の内エリアを文化と芸術であふれる世界一の町にしていこうという趣旨の企画です。私は今年の東京藝術大学卒業・修了作品展に出品した作品で三菱地所賞をいただいていて、この賞を頂いた5人で受賞者展に出品していました。出品していた作品は修了制作の椰子蟹、甲蟹と高脚蟹。それから小さめの甲蟹と新作のノコギリガザミです。場所は東京駅前の丸ビル1階で吹き抜けになっている会場です。中央にはピアノが置かれ藝大のピアノ科の学生が代わる代わる演奏をしていました。とても多くの方々が行きかう場所で一日に何人のお客様の顔を見たか見当もつかないほどです。作品を観に人が集まる美術館と違い、ほとんどの方は別の目的で丸ビルに来ているのでしばしば作品の前を素通りされてしまいちょっと寂しい気持ちになることもありましたが、なかなかできない勉強をさせていただきました。やはり個展は自分の作品だけで会場をうめて空間を作ることが出来ますし、グループ展でも他の出展者と展示する位置や見せ方など話し合ってより良い空間にしていくことが出来ます。しかし今回の展示は会場構成を担当している方がおられたことと空間が巨大だったこと、それに加え音楽の企画も同時に行われたので作家側としては自分の作品の雰囲気を活かすのが大変難しかったです。今回改めて作品に応じて適した空間の広さが違うということを感じました。


Imai san kaki, etc.


上記画像:今井完眞作 柘榴と柿制作途中


最近の制作は来年春の個展に向けて植物をモチーフに制作しています。浪人中は石膏デッサンと静物着彩、それから塑造の練習を毎日毎日繰り返していました。塑造の課題もいろいろあって「手と任意の立体をつくりなさい」とか「煉瓦と布を作りなさい」とかあるのですが、私は工業製品や赤FullSizeRender貝が苦手でした。逆にパイナップルとかトウモロコシが出題されたときはそれなりに自信があって大体上位をとることができました。次回の個展のテーマが花にきまってから久々に植物の制作をはじめ少しずつ調子がでてきました。自分の摸刻力をあげるためにたくさん作品をつくって少しずつでもスキルアップできるように頑張っています。バラなど茎や葉が細いものは陶器で作ってしまうと大変にもろいので今回の展示では鍛金科の同級生にいくつかの作品で枝や葉を金属で作ってもらい、陶器の部分とつなげて作品にしようと考えています。


右記画像:今井完眞作 陶器の花と金属の茎を組み合わせた最初の作品。


今井 完眞


*今井完眞の作品は https://mizenka.com/ja/artist/Sadamasa-Imai でご高覧いただけます。


*Sadamasa Imai’s artworks can be seen at https://mizenka.com/en/artist/Sadamasa-Imai



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